や ま と か わ (49+1)
2014年1月28日火曜日
森の中10
(昨日のつづき)
昨日、空が赤く染まった頃に、赤ら顔の森の家の手伝い女が「今晩の日付が変わる時間に森の家に来るように」コウとサクとジュンのそれぞれに言いに来た。その夜、三人の男たちは連れ立って森の家に向かって歩いていた。ふうとあらわれた風が、道の両脇の草原を倒しながら、三人を追い越し通り過ぎていく。
森がある限り村に災いは起らない。森の家は森を守るためにある。
(つづく)
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